AI4QA Agentic QA

実システムから始める、
Agentic QAのClosed Quality Loop構築

仕様やソースが十分に揃っていない既存システムを、AI Agentが実際に動かして観察し、事実と推測を分けながら理解を更新する。その知識を回帰テストの設計・生成・実行・自動化へつなぎ、結果をふたたび知識へ戻す。この循環をClosed Quality Loopとして整えた支援です。

Challenge

資料が足りないまま、
変更のたびに確認範囲が決まらない。

対象の既存システムは、ソースや仕様書といった開発ドキュメントが十分に揃っていない状態でした。資料があっても現在の実装と一致している保証はなく、システム固有の業務知識も暗黙のままでした。

品質上の課題があり、変更のたびに何を確かめるべきかを、担当者の記憶ではなく再現できる形で整える必要がありました。

Closed Quality Loop

一度作って終わりではなく、
循環として組み立てました。

資料を正解とせず、実際に動いているシステムから観察を始めます。観察した内容はSystem Knowledgeへ蓄え、次の判断と検証に使い、その結果をまた知識へ戻します。

Live system 画面 API データ 実際の挙動
  1. 01Observe

    実際のシステムを見る

  2. 02Understand

    事実と推測を分けて理解する

  3. 03Decide

    何を確かめるか決める

  4. 04Verify

    テストを設計し、実行する

  5. 05Automate

    繰り返す確認を自動化する

  6. 06Learn

    結果と発見を知識へ戻す

System Knowledge

事実 / 推測 / 資料記載 / 確認済み / 不明

更新し、次の理解と判断へ再利用する

Human gate業務仕様は顧客が確認する。AIの推測をそのまま仕様にしない。

この支援で構築できた状態

  • 実システムから得た情報を、事実・推測・資料記載・確認済み仕様・不明点の5つに分けて持つSystem Knowledge
  • その知識をもとに、確認範囲を決めて回帰テストを生成できる状態
  • 繰り返し確認する領域を、Automation Skillsから自動化へつないだ実装
  • 検証結果と発見を次の品質判断へ戻す、閉じたLoop

Approach

支援の流れ

  1. 01Observe

    実際に動いているシステムを観察する

    画面の挙動、API通信、保存データ、画面遷移。AI Agentが繰り返し観察し、理解を更新します。既存の資料と過去の不具合もあわせて読みます。

  2. 02Understand

    事実・推測・資料記載・確認済み仕様・不明点を分ける

    観察した内容をすべて確定仕様にはしません。時点付きのSystem Knowledgeとして、次の5つに分けて持ちます。

Observed fact
実システムで再現・観察できたこと
AI hypothesis
観察からAgentが推測した関係
Documented
既存の資料に書かれている内容。確認済みとは分けて持つ
Confirmed
顧客・業務担当が確認した仕様
Unknown
現時点では判断できないこと

業務仕様の確定は、顧客が確認する工程を通します。この区別が、この支援でもっとも重要な品質ゲートです。

  1. 03Decide

    何を確かめるかを決める

    変更点、影響範囲、リスク、過去の不具合から回帰の範囲を決めます。件数を増やすことは目的にしません。

  2. 04Verify

    テストを生成し、実システムで実行して直す

    Regression Test Generation Skillsで、第三者が実施しても結果がぶれにくい粒度まで落とします。生成した仕様はAgent自身が実行し、誤りを修正します。

  3. 05Automate

    繰り返す確認を自動化する

    何を確認すべきかを決めたうえで、Automation SkillsからPlaywrightによる実装まで進めました。

  4. 06Learn

    結果と発見を知識へ戻す

    実行結果と確認した仕様をSystem Knowledgeへ戻します。次の観察と判断がその知識から始まるため、同じ調査を繰り返しません。

Next

次につながったこと

まず対象のシステムで、探索からテスト生成・実行・自動化までを一通り実装しました。そのうえで、他のシステムへ展開できる形にプロジェクト一式を整えています。

複数システムを横断する仕組みは、QMO OrchestratorとSystem-specific Agentsという構成として整理しています。その関係はQA×AIのページで説明しています。

Contact

似た状態のシステムでも、
観察から始められます。

資料が足りない、確認範囲が決まらないという段階からご相談いただけます。状況を伺い、最初に着手する範囲を整理します。

品質の課題を相談する