QA 品質プロセス改善

大規模システム刷新における品質プロセス改善

横断QAで立て直し、体制の解散後も個別チームに残り、
改めて全体の品質統括を任された案件です。

  • 対象大規模な業務システムの刷新プロジェクト
  • 体制プロジェクト横断のQAチーム
  • 経緯横断QAの立ち上げ → 横断体制の解散(個別チームのQAとして継続) → 全体品質の統括

Challenge

相談が来たときの状態

大規模システム刷新プロジェクトにおいて、リリース後の重篤な不具合が立て続けに発生していました。

開発プロセスや品質基準は形式上整備されていたものの、実運用では機能しておらず、品質は担当者個人の判断に依存している状態でした。

Where it was stuck

詰まりの場所

01

基準が文書の上にしかなかった

出す・止めるの判断に使える基準が共有されておらず、担当者ごとの判断で品質が決まっていました。文書としてのプロセスと、現場の動きが別物になっていました。

02

確認が人手に頼り、繰り返せなかった

リリースのたびに同じ確認を人が行い、変更が増えると確認が追いつかない。確認できていない範囲が分からないまま、リリースに進んでいました。

Approach

進め方

この案件は、1回で終わっていません。横断QAでの立て直し、横断体制の解散、全体品質の統括の3段で進みました。

  1. 立ち上げ

    横断QAチームの立ち上げ

    プロジェクト横断のQAチームを立ち上げ、現状の品質プロセスを分析。形式的に存在していたプロセスを実態に合わせて再設計し、開発チームと連携しながら改善施策を段階的に導入しました。あわせて回帰テストの自動化を進め、人手に頼っていた確認を繰り返せる形に移しました。

  2. 横断体制の解散

    品質の問題が再び起きた

    その後、横断QAの体制が解散し、EightDoorは個別チームのQAリードとして残りました。全体を見る役割が無くなると、品質の問題は再発しました。仕組みを作っても、それを回す体制が無くなると元に戻る、ということが起きました。

  3. 全体品質の統括

    プロジェクト全体の品質マネジメント

    個別チームのQAから、プロジェクト全体の品質を統括する役割に改めて任されました。品質ゲートの基準化、テスト自動化の方針、関係するベンダーの管理、確認する対象ドキュメントの限定を進めています。

What we built

作ったもの

Quality gate

品質ゲートの基準

出す・止めるの条件を、担当者の判断ではなく文書の基準にしました。確認できた範囲とできていない範囲を分けて示します。

Automation

テスト自動化の方針

繰り返す確認の範囲を決め、回帰テストを自動化しました。人の確認は、変更の影響が大きい場所に向けます。

Scope

ベンダー管理と対象ドキュメントの限定

関係するベンダーごとに品質の確認の仕方を揃え、確認する資料を絞りました。全部を見ようとしないことが、回る仕組みの条件でした。

Outcome

変化

参画前

  • リリース後の重篤な不具合が続発
  • 品質の判断が担当者個人に依存
  • プロセスは文書の上だけで、実運用では機能せず
  • 確認は人手で、繰り返せない

初回参画後

  • 重篤な不具合は0件になり、リリースが安定
  • 出す・止めるの基準を共有
  • 実態に合わせて再設計したプロセス
  • 回帰テストを自動化し、繰り返せる確認に

全体品質の統括に移ってからも、品質ゲートの基準と自動化した確認を土台に、安定したリリースを継続しています。

初回参画後の重篤な不具合件数
連続発生 → 0件

What came next

次につながったこと

横断QAの体制が解散したあとも、個別チームのQAとして関わり続けました。全体を見る役割が無くなったことで品質の問題が再び起き、プロジェクト全体の品質を統括する役割を改めて任されました。

仕組みは、作るだけでは残りません。回す体制と、出す・止めるの基準を文書として持つこと。この案件で学んだことは、ほかの支援でもそのまま使っています。

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